후리가나로 읽는 일본 고전
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おうがいのけんこうとし
耄碌寸前
森 於菟
森 於菟의 耄碌寸前(おうがいのけんこうとし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 43,925자 · 89화면
三 人骨にまじる犬骨
といったので、金子教授も早速大きな壺に濃厚な食塩液をつくってこれに死体を投入し、厳重な蓋を施して半年余放置した。さて必要に応じて蓋を取って見ると、こはそもいかに死体の首がない。水面には無残にも生々しい赤い首の切口、その背中側に近く突出しているのは軸椎歯突起、俗にいうお舎利様である。金子さんは金沢での学生時代身に覚えがあるものだから、てっきりこれは誰か学問に熱心な特志の梁上君子が、頭蓋骨欲しさに夜中ひそかに忍び入り、首をぬすんだものと大いに狼狽した。学校中詮議をしてもさらに要領をえないままに数日経つうちに、小使が「先生、あの壺の底からこんなものが出ました」と持って来たのはきれいに晒された一個の髑髏である。これで首無し事件も万事氷解、すなわち壺の水が次第に減じ、首が水面に露出して空気に触れたため腐敗し、自然と胴体から脱落したので、腐った軟骨部や筋肉は溶解し離れて、頭蓋骨標本が自然とでき上ったのであった。なおこの時の塩水漬けの死体は、形態こそ保存されたものの、中味は腐敗して全く解剖の役に立たなかったという。
三 人骨にまじる犬骨
われわれ解剖専門家が死体材料を大切にすることはたびたび述べた通りであるが、万遺漏なきを期していながら時々思わざる失敗をして、日ごろ世話になる関係官庁病院や遺族側の不満、時としては激怒を