후리가나로 읽는 일본 고전
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おうがいのけんこうとし
耄碌寸前
森 於菟
森 於菟의 耄碌寸前(おうがいのけんこうとし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 43,925자 · 89화면
買うことがある。つまり仕事に馴れぬ、またはかえって馴れ過ぎた小使や運搬人がこれを粗末にとり扱い、ものがもの、場合が場合だけに特に親身の者の感情を害し、責任者としての我々の誠意を疑われ、はなはだしい時には裁判沙汰にすると脅され、または官庁慈善団体などの御機嫌を損じて半年から一年ぐらいも死体の供給が杜絶するという憂き目を見るのである。もちろん下に使うものの不始末は監督の任にあるものの注意が行き届かぬためであるから、こんな時はただ平謝りに謝って、今後過失をくり返さぬことを誓い、赦してもらうほかに手はないのである。かくのごときことは長い年月の間にたびたびあったが、今は私が経験した中の一例を懺悔として述べる。
約四十年前東京で起ったことである。東大医学部で助教授を勤めるかたわら、一、二の私立学校へ解剖学主任として講義実習一切の責任を負うて出教授(今の呼称に従えば非常勤講師)に行っていた。東京では東京帝大のほかに専任教授を揃えているのは、当時慶応医大、東京慈恵会医大くらいのもので、その他私立大学一、医専三、女子医専二、歯科医専二、女子歯科医専一あり、中には一人くらい専任を置いている所もあるが、少くも一校三人を要する解剖学の先生の大部分は掛け持ちであった。