후리가나로 읽는 일본 고전
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かつしかみやげ
荷風随筆集(上)
永井 荷風
永井 荷風의 荷風随筆集(上)(かつしかみやげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 133,224자 · 269화면
世態人情の変化は漸く急激となったが、しかし吉原の別天地はなお旧習を保持するだけの余裕があったものと見え、毎夜の張見世はなお廃止せられず、時節が来れば桜や仁和賀の催しもまたつづけられていた。
わたくしはこの年から五、六年、図らずも旅の人となったが、明治四十一年の秋、重ねて来り見るに及んで、転た前度の劉郎たる思いをなさねばならなかった。仲の町にはビーヤホールが出来て、「秋信先通ず両行の燈影」というような町の眺めの調和が破られ、張店がなくなって五丁町は薄暗く、土手に人力車の数の少くなった事が際立って目についた。明治四十三年八月の水害と、翌年四月の大火とは遊里とその周囲の町の光景とを変じて、次第に今日の如き特徴なき陋巷に化せしむる階梯をつくった。世の文学雑誌を見るも遊里を描いた小説にして、当年の傑作に匹疇すべきものは全くその跡を断つに至った。
遊里の光景と風俗とは、明治四十二、三年以後にあっては最早やその時代の作家をして創作の感興を催さしむるには適しなくなったのである。何が故に然りというや。わたくしは一葉柳浪鏡花等の作中に現れ来る人物の境遇と情緒とは、江戸浄瑠璃中のものに彷彿としている事を言わねばならない。