후리가나로 읽는 일본 고전
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そらとぶあくま
酒井嘉七探偵小説選 〔論創ミステリ叢書34〕
酒井 嘉七
酒井 嘉七의 酒井嘉七探偵小説選 〔論創ミステリ叢書34〕(そらとぶあくま)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 13,471자 · 28화면
発覚されないように完全に遂行された犯罪という意味である。しかし自分ははたして完全犯罪が可能であるかどうかを疑う。殺人の場合を考えると、「殺害の時間」、「被害者のアゴニー」、「死体処理」の長いシーンの一場面、一場面が完全に犯人の脳裡に焼付けられる。これは永久に消滅することなく、犯人の希望せざる記憶として、彼の頭脳のどの部分かに密かに爬行し、絶対に消ゆることがない。そして、もっとも強靭な神経の所有者に対しても時を得ればその場面、場面が単独に、または、その一連の聯鎖をもって執拗に襲いかかって来、犯人の贖罪を強いる。こうした、われとわが手による審判に、そして、贖罪の強要に、ついに屈しなかった完全犯罪者が、はたして幾人あったであろうか。
○月 ○日
四月というに朝のこの寒さはどうだ。家の中にいてさえ、完全な冬支度に火鉢がいる。それが太陽がずっと上り、痛弱の身を突き刺すような強い熱線が、かっと放射されると、もう立派に夏である。軒の洗濯物は白い煙を立てて、音のするような勢いで乾いていき、じっと坐って居ても汗ばんで来る。これがまた、正午を過ぎて、太陽が少し勢の弱まった斜めの光線を地上に投げかけると、突然、すーッと冷たい一陣の風が窓から流れ入る。