후리가나로 읽는 일본 고전
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そらとぶあくま
酒井嘉七探偵小説選 〔論創ミステリ叢書34〕
酒井 嘉七
酒井 嘉七의 酒井嘉七探偵小説選 〔論創ミステリ叢書34〕(そらとぶあくま)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 13,471자 · 28화면
6
私は、送話器を通じて答えた。清川の得意げな声が聞えていた。
「ねえ、沙里子さん。暗号だなんて、ひどく驚かせましたがこれでは暗号じゃありませんね」
沙里子の第一番機は、手際よく、急旋回で、機首を巡らせた。発動機の調子はいい。深い睡りに陥っている大阪の街が雲の下に、かすかに瞬いている。
6
「もう来ているんじゃないか」
清川の声が受話器に聞えた。
「うん、もう来ているはずだ。沙里子さん、少し高度を下げましょうか」
「ええ」
彼女が、こう答えた瞬間、
「見えるよ、ネオンが見える。左方前方二キロ……」
清川の声だ。
私達は下舵を取った。ネオン・サインの「A」が鮮明の度を増して来た。飛行場には灯火はない――私は、自分では、こう考えた――しかし、確か、東西一千米突、南北二百米突の広さがあるはずだ。ネオン・サインは場の中央に置かれてある。そうすれば、文字に接近した前後左右の何れかに百米突以内の滑走で着陸すれば、何の事故も起り得ない訳だ。
「清川君」
私は、送話器に口をあてて彼に呼びかけた。
「……用意はいいか」
「うん、先に行くぞ」
彼は自信に満ちた言葉を私の受話器に残したまま、急角度で下降して行った。