일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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つげびと

野菊の墓

伊藤 左千夫

伊藤 左千夫의 野菊の墓(つげびと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 34,955자 · 71화면

아오조라 문고

あるいは非職の辞令が場長の手許まできてでもいやせぬかとも考える。まさかにそんなに早くやめられるようなこともあるまいと思いなおしてみる。糟谷はへいきで仕事をしてるようなふうをよそおうて、机にむかっているときにはわかりきってることをわざわざ立っていって同僚に聞いたりしている。

場長が同僚と話をしているのに、声が低くてよく聞きとれないと、胸騒ぎがする。そのかんにも昨夜考えたことをきれぎれに思いださずにはいられない。人びとがおのおの黙して仕事をしてるのを見ると、自分はのけものにされてるのじゃないかという考えを禁ずることができない。

場長がなにか声高に近くの人に話すのを聞くと、来月にはいるとそうそうに、駒場農学校の卒業生のひとり技手として当場へくるとの話であった。糟谷はおぼえずひやりとする。それから千葉県の某も埼玉県の某も非職になったという話をしている。それはみな糟谷と同出身の獣医で糟谷の知人であった。糟谷はいまの場長の話は遠まわしに自分に諷するのじゃないかと思った。

糟谷はつくづくと、自分が過渡期の中間に入用な材となって、仮小屋的任務にあたったことを悔やんだ。