후리가나로 읽는 일본 고전
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つげびと
野菊の墓
伊藤 左千夫
伊藤 左千夫의 野菊の墓(つげびと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 34,955자 · 71화면
五
五
農商務省にもでた、警視庁へもでた。いずれもあまりに位置が低いので二年とはいられずやめてしまった。そのうち府下の牛乳搾取業者の一部が主となって、畜産衛生会というものができた。ちょうど糟谷が遊んでおったをさいわいに、その主任獣医となった。糟谷は以来栄達の望みをたち、碌ろくたる生活に安んじてしまった。愛想よくいつもにこにこして、葉巻きのたばこを横にくわえ、ざる碁をうって不平もぐちもなかった。
ただ一度細君に対しては、もはや自分は大きい望みのないことをさらけだし、いまの自分に不足があるならばどうなりともおまえの気ままにしてくれというた。その後は細君から不満をうったえられても相手にならず、ひややかな気まずいそぶりをされても、へいきに見流しておった。そうして新小川町に十余年おった。
糟谷はいよいよ平凡な一獣医と估券が定まってみると、どうしても胸がおさまりかねたは細君であった。どうしてもこんなはずではなかった。三里塚界隈での富豪の長女が、なんだってただの一獣医の妻となったか、たとい種畜場はやめても東京へでたらば高等官のはしくれぐらいにはなっておれることと思っておった。