후리가나로 읽는 일본 고전
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はりのきのいけにえ
針の木のいけにえ
石川 欣一
石川 欣一의 針の木のいけにえ(はりのきのいけにえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 6,187자 · 13화면
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対山館のあがりかまちに積まれた荷物の質と量とは、山に慣れた大町の人々をも驚かすほどであった。食糧、防寒具、薬品、修繕具その他……すべて過去における大沢小屋こもりと針ノ木付近の山岳のスキー登山とから来た尊い経験が、ともすれば危険を軽視しようとする年ごろの彼らをして、あらゆる点に綿密な注意を払わしめた。人間は自己の体力と知力とのみをたよりに、凶暴なる自然のエレメントと対抗しようとする時、その凖備についてのみでも、ある種の感激を持たずにはいられない。この感激が人を崇高にし、清白にする。この朝大町に着いた若い十一人は、かくの如き感激を胸に秘めた幸福な人々であったのである。
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対山館の宿帳には左の如く記された。
近藤 正 二十四
渡辺 公平 二十一
河津 静重 二十一
山田 二郎 二十三
江口 新造 二十二
富田 英男 二十三
家村 貞治 二十三
上原 武夫 二十
有田祥太郎 二十一
関 七郎 二十三
山本 勘二 二十二
この宿帳に早大山岳部員の名前が十一人そろったのはこれが最後である。年がかわって、宿帳に書き込まれた名も激増したが、そのどのページをくっても、家村、上原、関、山本四氏の名は見あたらない!