후리가나로 읽는 일본 고전
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てつのきりつ
鉄の規律
平林 初之輔
平林 初之輔의 鉄の規律(てつのきりつ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 15,016자 · 30화면
八、衝突当時、現場にいたる者は二人の運転手と交通巡査深井のみなり。しかるに二人の運転手は衝撃を受けて直ちに昏倒したるをもって、被害者に打撃を加え得るものは、三人の中では交通巡査深井のみなり。しかも深井は柔道三段の心得ありしこと判明せり。なお、彼はただちに現場にかけつけ、九十六号の車内を覗きこみたりと自白せり。しかして彼が現場にかけつけてより、群集が集まるまでには二分間以上の時間を経過せり、この時間は、ビール瓶をとりあげて被害者に一撃を加え、さらに被害者の咽喉をしめつけて致死せしむるに十分なり。
九、よって加害者は交通巡査深井なりと推定す。
一〇、なお貨物自動車の運転手は恐らく共犯者ならん。この二人はかねてより示しあわせて、運転手にわざと車に故障のあるように見せかけて、深井の合図を待ち、深井が「こらっ」と合図すると同時に運転手台にとび乗りて運転をはじめ、九十六号車を目がけて、自らも死を賭して衝突し、その間に深井は直ちに現場へかけつけて目的を果たしたるものならん。したがってこの二人はともに正義党の党員にて、かねてより計画されたる筋書によりてこの犯罪は実行されたるものと認む。