후리가나로 읽는 일본 고전
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てつのきりつ
鉄の規律
平林 初之輔
平林 初之輔의 鉄の規律(てつのきりつ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 15,016자 · 30화면
三
これで覆面の男たちの奇妙な会合は散会になった。
三
その翌朝の九時頃、霞ヶ関の東亜局の一室で、露木秘書官が、朝の一便で着いた手紙の整理をしていた。その中に、緑色の封筒に入れた差出人の書名のないのが一通あった。彼は面倒くさそうに封を切った。見る見る彼の顔色は真っ蒼に変わってきた。
「何か変わったことがあるのかね?」
いつのまにか彼の後ろへ来て立っていた東亜局長遠山彦太郎閣下が、葉巻を口からはなしながら言った。彼は、今朝はことのほか機嫌がよさそうだった。
「お早うございます、閣下」露木は手紙を下においてあわてて言った。「妙な手紙が一通来ているんです」
「どれ」東亜局長はまた葉巻をくわえ直して無雑作に手を出した。
「東亜局長遠山彦太郎閣下」と彼は読みはじめた。「我が正義党は最近二回にわたりて、閣下に最後的警告を発し、×国に対する閣下のいわゆる積極外交の変改を勧告したことを閣下は記憶せられることと信ず。しかるに、本日銀行家倶楽部における閣下の演説は、閣下の外交方針が依然として旧套を脱せず、×国に対する戦争の危機を緩和せんとする努力を毫末も示さざるのみならず、世界をあげて激烈なる軍備競争の渦中に投ぜしめんとするものなることを示せり。