일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(九) 全十冊

野村 胡堂

野村 胡堂의 銭形平次捕物控(九) 全十冊(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 41,029자 · 82화면

아오조라 문고

「そんな事もあるだろうな、――いや、それが間違いの元だったよ。御主人、このとおり四十八本の手紙は、出した方の――彦次郎という名前は書いてあるが、受取る方の名前は一つも書いてない、――これを見るがいい。受取人の名前は、一々鋏で切り取ってある。鋏目がよくわかるだろう」

「すると、――?」

主人の彦七はハッとした様子で顔を挙げました。

「ちょうどいい、この間から昨夜までのことを、この平次が話してみよう、こうだ――」

「…………」

平次は話し出しました。薄暗い四畳半、八五郎の外には誰も聴いている者もなく、主人の彦七は神妙に首を垂れて、平次の論告を待っているのです。

「お半は悪い女だ、あの女には色も恋も、義理も人情もない、――朋輩のお伝が、若旦那の彦次郎と言い交し、四十八本も手紙を貰っているが、世上の取沙汰や親の思惑を測りかねて、互に秘し隠しに隠していることを知り、若旦那の彦次郎が死ぬと、お伝を殺してその手紙を手に入れたのだろう」

「…………」

「お伝の死んだのは病死だったかも知れないが、ともかくお伝を丸めてすっかり懇意になり、お伝が死ぬと若旦那の手紙を手に入れてこの家へ乗込んで来た。