후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(四)城の絵図面
野村 胡堂
野村 胡堂의 銭形平次捕物控(四)城の絵図面(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 139,179자 · 280화면
清次というのは、口上言いの男、元は三崎の漁師で、少しくらいは文字も読め、才智も逞しく、こんな道化た様子をしておりますが、顔を洗って、胡粉を落したところを見ると、なかなか好い男であります。
お松とお村はどちらも相模女、二人とも負けず劣らず美しくもあり、負けず劣らず浮気でもあり、近頃は、土地の遊び人で、原庭の才三というのに熱くなって、女だてらに、鞘当をしているという噂もありました。
その他は、江戸で臨時に雇い入れた囃方と、木戸番の百松だけ、これも相模生れのお松と同郷で、お松には充分気があるようですが、至って無口な上、自分の顔の醜いことを百も承知をしておりますから、若い女と口をきくのさえ遠慮しているような肌合の男だったのです。
こう調べるまでもありません。お松が死んだ時、水中にいたのは、お村だけ、それも龍の彫刻に通う入口を争いながら水槽の深みの中に、短刀を握ってスレスレにいたのですから、お村より外に、お松を殺せる条件を握っている者は一人もありません。
こんな工合で、平次がわざと避けて、この事件から手を引いたのは、ガラッ八でも立派に解決が出来ると思ったせいでしょう。