후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(四)城の絵図面
野村 胡堂
野村 胡堂의 銭形平次捕物控(四)城の絵図面(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 139,179자 · 280화면
八
八
辰五郎は翌る日許されて帰りました。が、その代り、本当の下手人は、いよいよ解らないことになってしまいました。
「ガラッ八、お前の頼んだ事だけはやったよ。辰五郎が許されさえすれば文句はあるまい」
「親分、何とも有難うございました。ついでに下手人を挙げてやっておくんなさい」
「それはむつかしい。この上友次郎兄哥の顔を潰したくもなし、それに、この下手人は一と通りの人間じゃねえ。俺に任せてもらっても、突き留めるまでには半年かかるだろう」
「ヘエ――」
平次はそれっきりこの事件から手を引いてしまいました。
いや、詳しく言えば、引いたつもりになったのは、ほんの一と月ばかりで、また息を吐く間もなく引張り出されて、恐ろしい幕切を見せられてしまったのです。
綱吉は殺され、平次は手を引いて、競争相手のなくなった辰五郎は、懲り性もなく撚を戻して、またお常の茶屋へ入り浸りました。それから間もなく、今度は露月町の路地の奥で、綱吉と同じように、背後から一と突きにやられて死ぬ日まで、辰五郎はとうてい、この恋の冒険を止そうともしなかったのです。
辰五郎の死は、柴井町の友次郎をすっかり逆上させてしまいました。