후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(四)城の絵図面
野村 胡堂
野村 胡堂의 銭形平次捕物控(四)城の絵図面(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 139,179자 · 280화면
銭形平次捕物控
一
一
荒物屋のお今――今年十七になる滅法可愛らしいのが、祭り衣裳の晴れやかな姿で、湯島一丁目の路地の奥に殺されておりました。
「まア、可哀想に」
「あんな人好きのする娘をねエ」
ドッと溢れる路地の野次馬を、ガラッ八の八五郎、どんなに骨を折って追い散らしたことでしょう。
「えッ、寄るな寄るな、見世物じゃねえ」
遠い街の灯や、九月十四日の宵月に照されて、眼に沁むような娘の死体を、後ろに庇ったなりで八五郎は呶鳴り立てるのでした。そこここから覗く冒涜的な野次馬の眼が、どうにも我慢がなりません。
「どうしたえ、八、お今がやられたそうじゃないか」
幸い親分の銭形平次が飛んで来ました。江戸開府以来と言われた、捕物の名人が来さえすれば、八五郎の憂鬱は一ぺんに吹き飛ばされます。
「親分、あれだ」
「なんて虐たらしい事をしやがったんだろう、可哀想に」
側に寄ってみると、路地をひたした血潮の上に、左頸筋を深々と切られたお今は突っ伏しておりますが、触ってみるとわずかに体温が残るだけ。
八五郎と死骸を挟んで、番太の親爺と、お義理だけの町役人が顔を並べましたが、すっかり顫え上がってものの役にも立たず。