후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(四)城の絵図面
野村 胡堂
野村 胡堂의 銭形平次捕物控(四)城の絵図面(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 139,179자 · 280화면
五十過ぎて、たった一と粒種――それも龍宮の乙姫様のように美しい娘に死なれた、三河屋嘉兵衛夫婦の歎きは、見る目も哀れでした。
「お今も、お三輪も十七か、変なことだな、八」
平次はそんな事を言いながら、右往左往する野次馬を尻目に空地と三河屋と、踊屋台の位置と、光線の関係などを見きわめております。
「いやな流行りものにならなきゃいいが――」
ガラッ八は何心なくそんな事を言って、気がさしたものか四方を眺めました。幸い誰も聴いている者はありません。
「表は人通りが多いから、踊屋台へ忍び込むには、後ろの木戸からだろう。道は二つしかないな、一方は三河屋の裏へ出るのか」
「離室の前から、母屋へ出られますよ」
「離室には誰が居るんだ」
「七平と言って、――足の悪い男で、何でも、三河屋の遠縁の者だとか言いましたが」
地獄耳のガラッ八は、この辺の消息なら何でも知っております。
「もう一つの道は?」
と平次。
「若い者の休み場の裏へ出ますよ、駄菓子屋の文吉の家を若い衆の足溜りにしたんで」
「行ってみようか、――お前は三河屋へ行って、お三輪が何だってあんなところへ行ったか聴いてくれ」
平次は生垣と板塀の間を通って、念入りに調べながら、駄菓子屋の裏へヌッと出ました。