후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(四)城の絵図面
野村 胡堂
野村 胡堂의 銭形平次捕物控(四)城の絵図面(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 139,179자 · 280화면
そこには町内の顔役やら、若い者が十五六人、亭主の文吉を囲んで、その晩の恐怖をヒソヒソ語り合っております。
休み場と言っても、ほんの形ばかり、店には屏風を張り廻して、町内の世話人の足溜りにあて、屏風の裏の一と間は文吉の寝間で、そのすぐ隣には小さいお勝手があるといった、まことに手軽な構えです。
「親分さん、御苦労様で――」
文吉は早くも平次の姿を見て挨拶しました。
「誰もここから空地の踊屋台の方へ行ったものはないだろうね」
「あるわけはございません。この人数で見張っていたんですから」
町内の鳶頭は太鼓判でも何でも捺しそうな勢いでした。
「親分」
ガラッ八は後ろから追っかけて来ました。
「何だ、八」
「三河屋へ行って聴いて来ましたが、お三輪は宵のうちに、あの踊屋台に舞扇を忘れたんだそうで、それを取りに行ったそうですよ」
「扇なら下女か何かに取らせりゃいいじゃないか」
「それが自分で行ったというから不思議じゃありませんか。しばらく待っても帰らないから、心配になって、下女をやってみたんだそうで」
平次は腑に落ちない顔をして黙っております。十七になる大家の娘が、扇を忘れたくらいのことで、亥刻過ぎの空地などへ一人で行くはずはないと思っている様子です。