후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(四)城の絵図面
野村 胡堂
野村 胡堂의 銭形平次捕物控(四)城の絵図面(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 139,179자 · 280화면
「何もかも、亥刻過ぎに起ったことだ、ほんの四半刻(三十分)の間だね」
お今を殺したのも、お三輪を殺したのも、刃物と手拭の違いはありますが、ほんのしばらくの間に行われたことで、人間の注意と注意の間の、僅かばかりの盲点を利用したやり口です。
「ここからは誰も空地の方へ行かなかったのだな」
平次はまだその事を気にしております。
「誰も行ったものはありません。宵からここに居たのは顔ぶれが決っておりました。それに、あっしの寝ている枕元を通らなきゃ、裏口から出られやしません」
「寝ていた?」
「ヘエ、面目次第もございませんが、少し呑み過ぎて苦しいので、屏風の蔭へ横になって、半刻ばかり休まして貰いました」
「…………」
「将棋を指したり、無駄話をしたり、女達が私に水を持って来てくれたり、どうせこんな浅まな家ですから、寝付かれはしませんが、それでも、横になっただけで、酔もさめましたよ」
文吉はそう言ってよく禿げ上がった前額をツルリと撫で上げたのです。五十五六の世馴れた愛嬌者で、少し卑屈らしいところはありますが、その代り町内の旦那衆に可愛がられて、小僧を相手に一文商いをしながら気楽に暮しております。