후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(四)城の絵図面
野村 胡堂
野村 胡堂의 銭形平次捕物控(四)城の絵図面(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 139,179자 · 280화면
綺麗さは二人に劣らなかったでしょうが、これは働き者で親孝行で、お今、お三輪のように、浮いた噂などは微塵もなかったのです。
家内の驚きと悲歎の中に駆け付けた三人は、お袖の死骸を見て、お今にも、お三輪にもない、不思議な衝動を感じました。あまり豊かでないせいもあったでしょうが、お祭り騒ぎの中にも木綿物で、赤いものはよれよれの紐一と筋だけ、その紐で絞められた白粉っ気もない顔は、涙を誘う初々しさと、邪念のない美しさを、末期の苦悩も奪う由はなかったのです。
「これはひどい」
平次もさすがに顔を反けました。
「親分さん、敵を討って下さい。こんな孝行娘を殺すなんて、あんまり、あんまりでございます」
下駄屋の亭主は、悲歎に顔を挙げ兼ねるのでした。
世間が物騒と言っても、まだ宵のうち、外へ出て何かと用事をしていたお袖が、何やら変な声を出したように思って、父親が飛んで出ると、下駄の材料を入れた物置の前、まだ宵明りの中に倒れていたのだそうです。
家へ担ぎ込んで一生懸命手当をしましたが、素人の悲しさは、ヘマの上にヘマばかりを重ねて、まだ脈も息もあった娘を、とうとう助け兼ねた口惜しさを、