후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(四)城の絵図面
野村 胡堂
野村 胡堂의 銭形平次捕物控(四)城の絵図面(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 139,179자 · 280화면
五
五
「平次親分、私は世にも不思議な目に遇いました。お蔭で本田蓼白、伊東参龍両先生が殺された事情もよく解り、私も無い命と覚悟をしましたが、不思議なことで命を助かり、どうやらこうやらここへ送り返されました。しかし、いつまた伴れて行かれるか、このまま虫のように打ち殺されるか、それさえ解らない心細い身の上です」
一色道庵の話は怪奇を極めました。
こうです。
正月三日の晩、伊勢屋総兵衛からの迎いと言って来た駕籠は、道庵を乗せると、厳重に垂を下ろして、滅茶滅茶に駆け出しました。御納戸町から麹町三丁目までというと、ほんの一と息で駆け付けるはずですが、ものの半刻(一時間)あまりもグルグル廻って、
「これはおかしい」
と思った時は、まるっきり見当も付かぬ家の前――深い木立の中の一軒屋、それはちょうど大名の下屋敷の離屋といった、小さいが数寄を凝らした家の庭先へ担ぎ入れられていたのです。
驚く一色道庵は、声を立てる暇もなく、その縁の上へ引上げられました。四方は深い木立、右も左も大きい屋敷続きで、少しぐらい声を出したところで、誰も救いになどは来てくれそうもない場所だったのです。