후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(四)城の絵図面
野村 胡堂
野村 胡堂의 銭形平次捕物控(四)城の絵図面(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 139,179자 · 280화면
やがて気が付くと、眼の前の障子は左右に押し開かれました。正面には唐銅の大火鉢へ、銀の網の上から手を翳して、五十年輩の立派な人物が坐り、脇息に凭れたまま、寛達な微笑をさえ浮べてこっちを眺めているのでした。
ハッと声を立てようとすると、左右の手を取って引据えられました。いつの間にやら、鬼をもひしぎそうな武家が二人右と左から挟んで、道庵を護っていたのです。
「一色道庵よく参った、苦しゅうない、即答を許すぞ。それから褥を取らせえ」
主人は鷹揚に言って、人に反抗させぬ微笑、持って生れた圧倒的な微笑を送るのでした。
やがて、主人は手文庫の中から、畳紙に包んだ錦の袋を出し、その中を探って、薄黒い梅干ほどの丸薬を取出しました。
「道庵、ここまで来て貰ったのはこれのためじゃ。何日と日限は切らぬが、出来るだけ早く、この丸薬と同じものを作り、その処方を書いて貰いたいのじゃ。褒美は望み次第取らせる、――が万一失策るとそのまま帰さぬぞ」
道庵はヒヤリとしました。本田蓼白や伊東参龍は、この丸薬と同じ物を作り兼ねて、――そのまま殺されてしまったのでしょう。
「よいか道庵」
よいも悪いもありません。