후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(四)城の絵図面
野村 胡堂
野村 胡堂의 銭形平次捕物控(四)城の絵図面(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 139,179자 · 280화면
九
尻を端折ると後をも見ずに、サッと一文字に逃げ出します。
「爺や、あれは何じゃ」
「気違いでございましょうよ、別段呑んでる様子もなかったようですから」
門番と家老は顔を見合せて笑いました。まことに天下泰平な図柄です。
九
ガラッ八の報告を聴くと、平次の頭脳はいろいろに動きます。この事に南部家は関係していないようにも思われますが、もし関係があるものとすれば、桜庭兵介は日本一の喰わせ者です。
それに、一色道庵の描いた林中の庵の見取図と、ガラッ八が覚束ない手で引いた、南部家下屋敷の横手にある離れの図を比べると、林の配置、外観、構造、実によく似ておりますが、不思議なことに二つの図面の外観が、鏡へ映した実体と映像のように正反対になっているのです。道庵の見取図は入口が右なのに、ガラッ八のは左、袖垣も、障子も、縁側も、そっくりそのままと言っていいくらい正反対になっているのは、一体何を意味するのでしょう。
この上は最後の手段として、一色道庵が、迎いの駕籠に揺られて行く道々、平次の智恵で残して行った栞を探すより外はありません。道庵の駕籠を跟ければもっと簡単に曲者の策が解るはずですが、駕籠に付添って来た一人の武士は、下手に駕籠を跟ける者があれば、一刀の下に道庵を刺すつもりらしく、鯉口を切って、まだ薄明りの街を行ったので、平次といえ