후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(四)城の絵図面
野村 胡堂
野村 胡堂의 銭形平次捕物控(四)城の絵図面(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 139,179자 · 280화면
これを盗まれては、繁野友白首でも縊らなければ追っ付きません。唯一の頼みは、盗んだのが近頃府内を騒がす怪盗風太郎ならば、三日とたたない内にきっと返してくれるだろうという一事だけ、友白は萎れ返りながらも、それを心頼みに、二日まで空しく待ってみました。
今日は三日目となると、居てもたってもいられません。風太郎も名物の茶碗を惜しんだものか、三日の昼過ぎになっても返して来ず、友白はいよいよ土壇場に坐った心持で、日頃の落着きも失って、奥と門口との間にお百度を踏んでおります。
銭形の平次も三日詰め切りましたが、さて何の役にも立ちません。風太郎の手口は百も承知ですから、風のごとく通って歩いた後を嗅いだところで何の匂いも残ってはいず、この上は、例の通り品物を返しに来るのを待ち伏せて、有無を言わさず縛り上げる外はなかったのです。
風太郎が、ここの門を入りさえすれば、どんなに姿を変えていても、平次の捕縄を免れようはありません。が三日目の昼過ぎまで待ち呆けを喰わして、何の音沙汰もないのはどうした事でしょう。いよいよ茶碗を返してくれなければ――と思うと繁野友白もはや生きた空もなかったのです。