후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(四)城の絵図面
野村 胡堂
野村 胡堂의 銭形平次捕物控(四)城の絵図面(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 139,179자 · 280화면
舞台には、二人の美女の外に、麻裃を着た口上言いが一人、月代と鼻の下に青々と絵の具を塗って、尻下がりの丸い眉を描いておりますが、顔立は立派な方で、身のこなし、物言い、妙に職業的な軽捷なところがあります。
水槽の前には、青竹を繞らして、後ろへ次第に高くなった、急造の客席の上には、観客がかれこれ二三百人。
「ね、親分、この不景気に、十二文の木戸を払ってこれだけ入るんだから――」
ガラッ八は自分のことのように揉手をしております。
「手前のような人間が多勢居るんだね、世間は広いやな」
そう言いながらも、銭形の平次も、この一種異様な見世物に心を牽かれないわけには行きませんでした。
お松、お村の二人の美女がしばらく三味線と笛の合奏を続けながら、流行唄――少しも讃州らしい匂いのない、江戸の流行唄――を二つ三つやると、やがて、達弁な口上の声につれて立ち上がりました。
「いよいよこれから龍王の珠取り、藤原の淡海公に契った海女は一人だがこちらの海女は二人、いずれ劣らぬ美しいのが、水底深く潜って、龍王の明珠を取って来る。この水槽は、こう見えても、底は龍宮まで通じている――嘘だと思ったら、遠慮なく飛込んで見られるがいい――」