후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(四)城の絵図面
野村 胡堂
野村 胡堂의 銭形平次捕物控(四)城の絵図面(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 139,179자 · 280화면
そんな事を言って笑わせている間に、お松、お村の二人の海女は、赤い帯を解いて、クルクルと裸体になりました。
裸体に――というのは、文字通りの裸体です。明治大正になってからも、鳥羽の海女が幾度か東京へ来て、浅草公園や上野の博覧会で海中の作業を見せましたが、これは風俗上の問題から中形の浴衣か何かを着せて、真当の裸体は客に見せませんでしたが、銭形平次が活躍している頃の江戸には、そんな取締規則などはありません。東西両国にはもっといかがわしい見世物のあった頃、海女の裸体などを見て、驚くような敏感な人間はなかったのです。
海女といっても、お松、お村は、室内の水槽で芸をするように育って、陽にも潮にも焼けず、小屋の空気が匂うばかりの白い肌を、何の惜し気もなく衆目にさらして、水槽の縁に起ちました。緋縮緬の腰巻が一つ、その裾が風に煽られるのを小股に挟んで、両手で乳を隠すと、丈なす黒髪が、襟から肩へサッと靡きます。
小屋を埋むる客は、この刺戟的な情景に動揺みを打ちました。
「なるほどガラッ八、こいつは手前が夢中になりそうだ」
平次も少し引入れられ気味に、そんな事を言って、水槽の左右に立った美女の、素晴らしい姿態に眺め入りました。