일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(四)城の絵図面

野村 胡堂

野村 胡堂의 銭形平次捕物控(四)城の絵図面(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 139,179자 · 280화면

아오조라 문고

二

「おだてちゃいけません」

「実はこういうわけだ――」

石津右門は語り出しました。

二

奥州のさる大藩の居城で、去年の大嵐のために、石垣と天主が大破し、このままに差置いては危険このうえもない有様なので、いよいよ何十年目かの大修復をすることになりました。

ところが、その頃の徳川慕府は、大名の浪人を召抱えることと、新城を築くことは厳禁同様、修復、改造にも、恐ろしく神経を尖らせ、程度次第では、絵図面を引いて公儀の許しを受けなければ、謀叛同様に見做される場合もあったのです。

豊家恩顧の大名は代替りながらまだ諸国に残っている時なり、その上、天草騒動、由井正雪の陰謀などですっかり脅かされた幕府は、外様大名に対して、極度に警戒していたのも無理のないことでした。

もう一つ、運の悪いことは、石津右門等の藩というのは、幕府に睨まれて奥州へ転封させられたばかり、外様のうちでも、一番警戒されていた家柄だったのです。居城修復のため、江戸から神田末広町の棟梁柏木藤兵衛という、有名な城大工を国許まで呼び寄せ、濠、石垣から、三の丸、二の丸、本丸の絵図面を引かせ、その上、厳重にも厳重を極めた、修復の原案を書き加えて、家老石津右門、藤兵衛と一緒に絵図面を携えて江戸表に着いたのは四五日前のことでした。