후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控 猿回し
野村 胡堂
野村 胡堂의 銭形平次捕物控 猿回し(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 125,671자 · 252화면
「親分、変なことになりましたね」
奥へ引込んで行く主人の後ろ姿を見送って、八五郎は囁くのです。
「何が変なんだ」
「殺し手が無いとなると、奇月は酔っ払って二階の縁側から欄干を越して庭へ落ちた上、石灯籠の側まで這い寄って、自分で石灯籠を揺すって、自分の背中へ背負ったことになりますね」
「そんなことだろうな。そこで、お前が土手で新吉とお滝の心中しそうにして居るのを助けたと言ったね」「へェ」
「それは何刻だえ」
「亥刻(十時)でしたよ。二人を宥めて、兎も角も死ぬのを思い留らせ、寮へ戻ると、奇月が死んだ騒ぎで――」若い二人は矢張り此疑いからは除外されます。
「その時お勝手の方に居た人間は、念入に調べたことだろうな」
平次はもう一つ念を入れました。
「調べましたよ、手伝いの女二人は近所の女房達で、こいつはのべつに口を動かして居るから、一人居なくなると、直ぐ気がつきますよ。板前の重三郎は、何んか客寄せがあると、浅草から呼んで来る中年男、俎板の傍を煙草一服の間も離れません。下女のお角はあの通り達者な四十女だが、先代から奉公して居る忠義者、これは何彼につけての目付け役、昨夜も一人で切って回して居たようで――二人の手伝いの女は、おしゃべりに夢中で、奇月が二階から落ちたのも知らずに居る中に、下女のお角は一人だけドシン音がしたのに気がつい