후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控 猿回し
野村 胡堂
野村 胡堂의 銭形平次捕物控 猿回し(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 125,671자 · 252화면
主人の左兵衛は思いの外若くて三十七、八。四、五年前に此店の株を買って、素人からは六つかしいと言われる質屋を始めましたが、番頭の伊之助が老巧な働きもので女房お作、下女お光と力を併せ、見る見るうちに仕上げた店でした。
「親分さん、飛んだ者に見込まれました。何うしたらいいでしょう」
平次を迎えた主人の佐兵衛は、脅え切って顫えてさえ居りました。三十七、八と言っても、小柄で萎びて、厄過に見えるような不景気な男で、商売はうまいかも知れませんが、凶賊黒旋風の前には、まことに頼りない存在です。
その後ろから顔を出した番頭の伊之助は、四角な顔や、凹んだ眼に、負けん気がハチ切れそうですが、これも大した戦闘力がありそうもなく、黒旋風の予告に、ウロウロして居るだけのことです。
女房のお作は三十五、六の思いも寄らぬ仇っぽい大年増、亭主を尻に敷いて居そうなのが、その恰幅からも偲ばれ、下女のお光は二十四、五のちょいとした年増で、これも風袋だけは立派ですが、知恵の方は大したこともなく、女房のお作に叱り飛ばされるのが、気の毒な位でした。
さて、此中に入った平次は、二人の下っ引に案内されて、ざっと店の外回りを見た後、主人初め家中の者に逢って見ました。