후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控 鬼の面
野村 胡堂
野村 胡堂의 銭形平次捕物控 鬼の面(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 130,082자 · 257화면
三
「そうなんです、親分」
「お園が――? 先刻、お組と掴み合いの喧嘩をしたぜ」
「気が立っていて、首でも縊りそうな見幕だったそうです」
「兎も角、行って見ることだ」
平次は手早く支度をすると、夕立の上ったばかりの街へ、足駄のまま飛出しました。それに続いたのは、借着のままの八五郎と、投げ節の小三郎。
三
明日の神田祭を控えて、九月十四日の明神下――御台所町、同朋町から金沢町へかけては、全く沸り返るような賑わいでした。
日枝神社の山王祭と共に、御用祭又は天下祭と言われ、隔年に行われたこの威儀は、氏子中の町々を興奮の坩堝にし、名物の十一本の山車が、人波を掻きわけて、警固の金棒の音、木遣りの声、金屏風の反映する中をねり歩いたのです。
前夜の宵宮も、一種の情緒を持った賑わいで、江戸で無ければならぬ面白さでしたが、その日は相憎の大夕立で出足を阻まれ平次とガラ八が出動する頃になって、残る夕映の中に、漸く町々の興奮は蘇返って行く様子でした。
「此処ですよ」
小三郎はお園の家へ案内し、格子の前で立ち淀みました。中は内弟子と近所の衆で、何やら取留めもなく騒いで居ります。
入口の格子の横手は少しばかりの空地で其処には小唄の師匠、坂東久美治こと、お組の舞台が掛けてあり、大夕立に叩かれて、見る影もなく塩垂れて居ります。