후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控 鬼の面
野村 胡堂
野村 胡堂의 銭形平次捕物控 鬼の面(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 130,082자 · 257화면
二
山之助はそれから間もなく、知辺を訪ねて江戸に入り、新鳥越の呉服屋、越中屋金六というのに奉公して、親の敵討ちは叶わずとも、せめて父祖の家、栄屋を再興する念願に燃えて、一生懸命働いて居りましたが、
「――故郷の浜松在の叔母に預けて来た妹のお比奈が、叔母が死んで頼るところが無くなり、一人旅の苦労を重ねて、江戸の新鳥越に、兄の私を訪ねて参りました。それはツイ二日前のことでございます」
ところが、肝腎の兄が奉公して居る越中屋というのは、元は日本橋で相当の店を開いて居たが、主人の金六が中風を患って没落し、今では新鳥越に引っ越して、呉服屋とは名ばかり、主人一人、奉公人一人の、見る影もない小布屋に成り下り、妹お比奈がせっかく浜松在から訪ねて来ても、お勝手の板の間より外には、寝かす場所もないという有様だというのです。
二
「思案に余って二人は、観音様にお詣りして、せめては親達の後生のお願いでもしたら、敵討つ力も無い不孝な私共にも、運の開けることもあろうかと、つい此先まで参りますと――」
山之助はゴクリと固唾を呑んで、暫くは絶句するのです。
「何があったんだ」
「敵大友瀬左衛門と逢ったのでございますよ、親分さん」