후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控 鬼の面
野村 胡堂
野村 胡堂의 銭形平次捕物控 鬼の面(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 130,082자 · 257화면
お六はお勝手に居て無事、お夏さんはお給仕をして居りましたし、直次郎どんは帳場に残って何んか仕事をして居たそうで、この二人は何んともございません」
弥八は事細かに報告しますが、これだけでは、毒が何処から入ったかの見当もつきません。
「味噌汁はお夏が拵えたということだが、拵えてお勝手から運ぶまで、お夏は側を離れなかったのか」
平次は下女のお六に訊ねました。
「お勝手は私と二人っ切りですから、よく知って居ります。あの人は味噌汁を拵えて自分で運んで皆さんに上げました。その間一寸も眼を離さなかった筈ですし、お勝手へ入って来た人は一人もありません」
下女のお六の言葉は恐ろしく厳重で、少しの妥協も許さないものでした。恐らくお六から見れば、お夏は自分同様の奉公人であるべき筈なのに、遠縁の掛り人というので、何彼と大事にされるのが、日頃不服だったことでしょう。
三十二、三の、一度や二度は縁付きもしたことのある女、奉公摺れのして居るだけに言うことは確りして居て決して人に尻尾を掴ませるような女ではありません。
「では、念のために、お勝手を見せてくれないか」
「ヘェ、どうぞ」
お六は先に立って、平次と八五郎を案内しました。