후리가나로 읽는 일본 고전
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ながさきのかね
長崎の鐘
永井 隆
永井 隆의 長崎の鐘(ながさきのかね)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 65,109자 · 131화면
爆心一キロ以内の倒壊家屋内に埋没されていたのを救い出され、九死に一生を得て喜んでいる人々が、第三日ごろに口唇周囲に大豆大の膿泡疹を生じ、翌日から口内炎ができ、口痛のため飲食困難となり、発熱した。さらに、その翌日には食欲不振、腹痛、下痢等の胃腸炎の症状が起こった。下痢は初め水様であるが次第に粘液を混じ、のちには粘血便となった。裏急後重があり、体温は四〇度以上にのぼり、赤痢と誤られたこともあった。全身衰弱いちじるしく、一週間ないし十日で死亡した。軽症の者はただ下痢、食欲不振を訴えた。残留放射能によるものもあって、被爆後十日間ぐらいは、浦上を通過しただけで下痢を起こすという話さえあった。
出血死は第二週に少数例が観察された。突然衂血、吐血、下血、創傷再出血を起こして死亡した。これは還流血液中の血小板が破壊され、出血性素因を生じたものと思われる。兎での実験がある。
朝には秋冷を覚ゆる九月に入ると、降伏後の混乱もおのずから鎮まり、患者も大体助かるめどがついてほっとした。ところが五日ごろ、すなわち被爆後第四週に入るや、突如重篤な白血球障害があらわれ、死亡者続出し、一同を恐怖の底に叩きこんだ。