후리가나로 읽는 일본 고전
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ながさきのかね
長崎の鐘
永井 隆
永井 隆의 長崎の鐘(ながさきのかね)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 65,109자 · 131화면
「とにかく、すごいやつだぜ、こいつは」
そこへ隣の室から久松婦長さんが手まりみたいな姿をあらわした。乱れた髪の毛を両手で撫でつけながら「みんな大丈夫?」と聞いた。その後から看護婦生徒の一年生が飛び出して、婦長の腰にしがみついて泣き始めた。
「お馬鹿さんだね、あんた。生きとるじゃないの」
一年生がしゃくりあげた。友だちが、すぐそばで死んだらしい。
「さあさ、防空頭巾をかむって、繃帯袋を捜していらっしゃい」
久松婦長さんは、しゅうしゅうと水を噴いている水道管の所へ行って両手を丁寧に洗い、顔を洗い、うがいをした。「なんだかガスを吸ったような気がする」といい、肺の奥まで洗いたいような勢いで、四回も五回もうがいをした。
「椿山さんも来て手を洗いなさいよ。そんな土だらけの汚い手でガーゼを扱ったら、傷がすぐ化膿します。友清さん、あんたも顔と手を洗いなさい。施さん、さっさと用意をしてくださいね。負傷者はだいぶん多いようです」婦長さんが手を拭き拭きいった。
友清史郎君は「はあ」と答え、施長老は「おい」と答えて、すぐに準備にとりかかった。
ぱちぱち音が聞こえる。窓際へとんでいった椿山君が「火事です、火事です」