후리가나로 읽는 일본 고전
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ながさきのかね
長崎の鐘
永井 隆
永井 隆의 長崎の鐘(ながさきのかね)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 65,109자 · 131화면
今度ぴかどんがきたら永遠のお別れだね、と冗談とも真剣ともつかぬ挨拶を交わして谷を下っていったが、夕方元気な姿とふくれた買い出し篭とを、首を長くして待っている私たちの前にあらわした。大石看護婦も来た。大石君は兄戦死の公報が来てちょうど八月九日に郷里へ帰っていたのだが、大学潰滅の悲報を聞くや、教室員を救護しようと北松浦から駆けつけてくれたのだった。「せめて先生方のお骨にでも会いたくて」といいかけ、ぼろぼろと涙を流した。
元気一杯な大石君が加わったので仕事は活気づいて、夜の十時までに予定の地区を終わり、藤ノ尾に帰りついていろりに火を焚き、馬鈴薯と南瓜を煮る。いろりを囲んで今日診た患者の病状の検討をする。もうすでに重篤な放射線障害がまず消化器にあらわれたように思われる。口の周囲に膿泡疹ができ、口内炎を起こしてきた患者が、どうも今までに見たことのない所見である。活発な論戦がいろりに榾を折りくべながら展開されているうちに、いつしか南瓜と馬鈴薯はおいしそうな湯気をふき始めていた。
十四日。畦別当、川床、飛田、小谷の諸地区、行程九キロ。路は羊腸の小径とまでゆかないが山腹を登り谷間に下り、点々と散在する家をつなぐ。