후리가나로 읽는 일본 고전
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あめしょうしょう
雨瀟瀟・雪解 他七篇
永井 荷風
永井 荷風의 雨瀟瀟・雪解 他七篇(あめしょうしょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 145,414자 · 289화면
兼太郎がこの感慨は湯屋の硝子戸を明けて番台のものに湯銭を払う時殊更深くなる事がある。
築地のこの界隈にはお妾新道という処もある位で妾が大勢住んでいる。堅気の女房も赤い手柄をかける位の年頃のものはお妾に見まがうような身なりをしている。兼太郎は番台越しに女湯で着物をぬぎかける女の中に、小作りのぽっちゃりした年増盛のお妾らしいものを見ると、以前代地河岸に囲って置いた自分のお妾の事を思い出すのである。名はお沢といった。大正三年の夏欧洲戦争が始まってから玩具雑貨の輸出を業とした兼太郎の店は大打撃を受けたので、その取返しをする目算で株に手を出した。とんとん拍子に儲かったのがかえって破滅の本であった。四、五年成金熱に浮かされている中、講和条約が締結され一時下った相場はまた暫く途拍子もなく絶頂に達したかと思うと忽にしてまた崩落した。兼太郎は親から譲られた不動産までも人手に渡して本妻の実家へ子供をつれて同居するという始末、代地河岸に囲ってあったお妾のお沢は元の芸者の沢次になった。幸い妾宅の家屋はお沢の名儀にしてあったので、両人話合の末それを売って新に芸者家沢の家の看板を買う資本にした訳である。