후리가나로 읽는 일본 고전
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あめしょうしょう
雨瀟瀟・雪解 他七篇
永井 荷風
永井 荷風의 雨瀟瀟・雪解 他七篇(あめしょうしょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 145,414자 · 289화면
私は白状します。意気地のない私が案外にあれほど久しく、淋しい月日を旅の境遇に送り得たのも、つまりはやみがたい芸術の憧憬というよりも、苦しいこの問題の解決がつかなかったためです。外国ですと身体に故障のない限りは決して飢えるという恐れがありません。料理屋の給仕人でも商店の売児でも、新聞の広告をたよりに名誉を捨鉢の身の上は、何でも出来ます。「紳士」という偽善の体面を持たぬ方が、第一に世を欺くという心に疚しい事がなく、社会の真相を覗い、人生の誠の涙に触れる機会もまた多い。しかし一度び生れた故郷へ帰っては――生れた土地ほど狭苦しい処はない――まさかに其処までは周囲の事情が許さず、自分の身もまたそれほど潔く虚栄心から超越してしまう事が出来ない。私は濃霧の海上に漂う船のように何一つ前途の方針、将来の計画もなしに、低い平い板屋根と怪物のように屈曲れた真黒な松の木が立っている神戸の港へ着きました。事によれば知人の多い東京へは行かず、この辺へ足を留め、身を隠そうかとも思っていた。その矢先混雑する船梯子を上って、底力のある感激の一声――
「兄さん。御無事で。」といって私の前に現れた人がある。