일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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あおべかものがたり

青べか物語

山本 周五郎

山本 周五郎의 青べか物語(あおべかものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 160,888자 · 317화면

아오조라 문고

留さんは年も取っていないようだし、人の好さもあのころのままらしい。おそらくはいまでも「頭があったけえ」などと云われ、女たちのいいかもになっているのであろう。そういう人間のことを小説に書いて、生活の資にするとは恥ずべき行為だ。留さんは恥ずかしそうな顔をしたが、自分こそ恥じなければならない筈だ、などと思い、浦粕へゆくのがにわかに重荷のように感じられた。

――誰と出会うかわからないぞ。

船宿「千本」の長少年、倉なあこ、芳爺さんはどうだろう。「SASE BAKA」とはっきり書いてしまったおすずは。ブルさんは。ごったくやの令嬢たち、幸山船長は。その他の多くの人たちと出会った場合、いったいどんなことになるだろうか。

できるだけ会わないようにしよう。

私はそう思った。これらの人たちをみんな小説に書いたわけではないが、留さんを書いたことは(留さんの口ぶりから察すると)相当ひろく伝わっていると考えなければならないし、ひがみっぽい性質の者は、どれを読んでも自分のことだと妄信するかもしれない。

「できるだけ人に会わないことだ」と私は船窓から外を眺めながら呟いた、「なるべく危険なところには近よらないようにしよう」