후리가나로 읽는 일본 고전
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せいどうのキリスト
青銅の基督
長与 善郎
長与 善郎의 青銅の基督(せいどうのキリスト)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 66,703자 · 133화면
そう思うと「やっぱり知ってはいないのだ。」と彼は安心もした。しかしなぜ自分に、この何者であるかわからぬ自分に、彼らは軽々しくその秘密な知識を打ちあけるのであろう? 彼は自分の去ったあとで彼らがカラカラと笑っているのを目に見るような気がした。
「なんでもいい。早く知らせなくてはならない。」
彼がそう思って目あての家の方へ道を曲がろうとした時道ばたの納屋の後ろから突然ぬっと一人の男が現われた。
「待っていました。萩原さん。」とその男は青年らしい声でいった。「あなたがこの道を通られはしないかと思って来ていたんです。ここを通ってはいけません。雪に足跡がつきますから。」
「だがぐずぐずしてはいられませんよ。もうそこの茶屋には与力が来ているんですから。」
「もう?」吉三郎はさすがに驚いたようにいった。「しかし大丈夫です。やつらはあの場所を知っているはずはありません。さアここを飛ぶんです。よござんすか。」
そして彼は三尺ほどの溝を飛び越え、熊笹の茂っている一間あまりの崖をよじ登ると上から手を差しのべた。裕佐がそのあとに続いた時、その草むらの中からは藪鶯がチチ、キキ、とないて飛び散った。