후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
せいどうのキリスト
青銅の基督
長与 善郎
長与 善郎의 青銅の基督(せいどうのキリスト)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 66,703자 · 133화면
崖の上は桑畑であった。
「えらいところへ案内してすみませんでしたね。」青年は元気よく太息をつきながら笑った。「だがほんとうによく来てくださいましたね。その代わり今夜のはほんとうに今までにない立派な降誕祭です。」
「長老は来られましたか。」
「ええ、実はもう七日ほど前から私のところにおかくまいしてあったんです。私はぜひあなたに一度あの長老を見せたかったんです。」
「しかしよく天草から無事に渡ってくることができましたね。」
「熱心な信者の船頭がうまく隠してお連れして来たんです。何しろもう七十近い齢で八年の間あの天草のまるで無人島同様な所に乞食のような生活をして、わずかな信者を作りながらかくれておられたのですからね。しかしその矍鑠とした気力と、つやつやしい顔の輝きとの少しも変わらないのにはまったく驚きますよ。」
風と闇とに抵抗して二人は道らしい道へ出ていた。そこは峠の絶頂で目の下に底知れぬ闇のごとく黒くひろがっている千々岩灘が一目に見え、左手にはさながら生ける巨獣の頭のごとく尨大に見える島原の温泉嶽が蜿々と突き出ている。ごうごうとたけって彼らに吹きあたる風の音は、そのすでに幾十の人命を呑み食らってなお飽きたらぬ巨獣のほえるごとく思われた。