후리가나로 읽는 일본 고전
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わし
鷲
岡本 綺堂
岡本 綺堂의 鷲(わし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 144,476자 · 290화면
たずねる先は渾河と奉天との丁度まん中で、その土地でも有名な劉という資産家の宅であるが、そこまではまだ十七清里ほどあると聞かされて、堀部君はがっかりした。
日は暮れかかる、雪は降って来る。これから満洲の田舎路を日本の里数で約三里も歩かせられては堪まらないと思ったので、堀部君は途中で供のシナ人に相談した。
「これから劉の家までは大変だ。どこかそこらに泊めてもらうことは出来まいか。」
供のシナ人は堀部君の店に長く奉公して、気心のよく知れている正直な青年であった。彼は李多というのが本名であるが、堀部君の店では日本式に李太郎と呼びならわしていた。
「劉家、遠いあります。」と、李太郎も白い息をふきながら答えた。「しかし、ここらに客桟ありません。」
「宿屋は勿論あるまいよ。だが、どこかの家で泊めてくれるだろう。どんな穢い家でも今夜は我慢するよ。この先の村へはいったら訊いて見てくれ。」
「よろしい、判りました。」
二人はだんだんに烈しくなって来る粉雪のなかを衝いて、俯向きがちにあえぎながら歩いて行くと、葉のない楊に囲まれた小さい村の入口にたどり着いた。大きい木のかげに堀部君を休ませて置いて、李太郎はその村へ駈け込んで行ったが、やがて引っ返して来て、一軒の家を見つけたと手柄顔に報告した。