일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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さとう

麻布襍記 ――附・自選荷風百句

永井 荷風

永井 荷風의 麻布襍記 ――附・自選荷風百句(さとう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 37,256자 · 77화면

아오조라 문고

寄附金の如きは其名目の如何を問わず悉く拒絶して受付けず。寄附金は元来富豪の罪滅しに行うべきもの通常の人は収入を隠匿せず正直に租税を納めていれば国民の義務は済むわけなり。然るに世には税さえ隠して満足には出さぬものあるをや。溝に金を棄てれば猶響あり。奸民狡吏今や天下に満るの時おいそれと公共事業に寄附金を出すは愚の骨頂なり。

○

客あり来って頻にわが邦家族制度の弊を論ず。余謹聴しつつ徐にその人を看るに紋付の羽織を着たり。侃々諤々の論未終らざるに余遽に問うて曰く貴兄の羽織には紋あり見る処抱茗荷に似たり。抱茗荷は鍋島様の御紋なり。紋は即ち往時家族制度の遺風なり。家族制度の弊を論じ個人主義を主張するの人紋所をつくるは聊か牴牾の嫌あるに似たり。世には江戸ッ子とやら称してつまらぬ揚足を取り大切な議論をも茶にしてしまうもの多し。事は大小となく用意の周到なるには如かじと。客苦笑して復言はず。

○

歌舞伎座新富座の如き日本風の劇場近頃斉しく観客の喫烟を禁ず。固より其筋の御達に依るものなるべしと雖も甚訳のわからぬ話なり。土間桟敷に手あぶりを持運び酒を飲み弁当鮓を食い甘栗カキ餅煎餅煎豆の類を終日ボリボリ食う事差支なくんば煙草の如きは更に差支なき筈なり。