후리가나로 읽는 일본 고전
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“しきけんはつどう”をかかざるのき
“指揮権発動”を書かざるの記
犬養 健
犬養 健의 “指揮権発動”を書かざるの記(“しきけんはつどう”をかかざるのき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 9,319자 · 19화면
外国流に法廷できまりをつけてもらわなければならないといっているそうだが、これも当然のことである。
私はここで必要上、私の病院生活のありのままを伝えて、どうやら五里霧中に迷い込ませてしまった読者に無事下山の道をご案内しておこうと思う。これを読めば私がいかに当時執筆不可能のありさまであるかが容易に諒解できるだろう。私の日課はまず朝の五時から七時までが忙しい。それはラジオの「農家の時間」を聞くためである。農家経営の半永久的な苦しさ――それを朝まだきの薄暗い部屋のなかで聞きながら、私は経営規模のほぼ似通った郷里岡山の誰彼の家庭を想い浮かべて懐かしい気持になるのである。時おり農業技師なぞから珍しい好い放送を聞くと、郷里のお百姓にその内容を手紙で知らせたりする。
それと、日曜日の朝は、私はいちおう念のためにフランスやイタリイのミサ合唱の有無を新聞のラジオ版で調べる。この録音がだいたい七時から八時の間である。いつであったか、パリのノートルダム大寺院の修道女会の古風なグレゴリアン讃美歌をマイクに捕えたのだが、その合唱の直前に、修道女が控え目にする低い咳の音がそのまま録音に入って来て、私は暁の冷え切った礼拝堂のガランとした空気を気味のわるいほど如実に感じたものである。