후리가나로 읽는 일본 고전
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あさひのよろい
あさひの鎧
国枝 史郎
国枝 史郎의 あさひの鎧(あさひのよろい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 239,520자 · 475화면
爾余の者は面白そうにそう云って笑った。
蝮はしかし穏しく、銭形模様の美しい体を、五寸ばかり懐中から抜き出して、陽の中でその体をテラテラ光らせ、口から緋色の舌を吐いてみせた。が、やがて懐中の中へ、引かれた紐のようにはいって行った。
蝮の持ち主のこの女は、頼春の妻の早瀬であった。
早瀬が自家をさまよい出たのは、数年前のことであり、愛する良人の頼春が、多治見ノ四郎二郎国長の館を、六波羅勢と一緒に攻め、その戦場から行方不明になったと、そう耳にしたその日からであった。
彼女には良人の心持ちが、ハッキリわかるように思われた。
(あの人が宮方に一味したという、そういう秘密をわたしに話した。それをわたしがお父様に告げた。その結果あの人はお父様に強いられ、厭応なしに宮方を裏切り、武家方六波羅方に返り忠をなされた。その結果があんな騒動となり、あの人の一族の土岐頼兼様や、多治見ノ四郎二郎国長様が、むざむざ討たれてお果てなされた。……それをあの人は後悔されたのだ。そうして返り忠の武士として、六波羅方にお仕えし、安閑と生活なさることを恥じ、行方不明になられたのだ)
そう彼女には感じられた。