후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
あさひのよろい
あさひの鎧
国枝 史郎
国枝 史郎의 あさひの鎧(あさひのよろい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 239,520자 · 475화면
また嬰児の泣き声が聞こえた。
(行ってみよう、思い切って!)
頼春は廊下へ出、泣き声の聞こえる方へ足を運んだ。
それは白布の行く方角であつた。
廊下が鉤の手に曲がっていて、それを曲がって左へ行けば、広い中庭へ出ることが出来る。
白布と頼春とはそっちへ進んだ。
中庭にお長屋が立っていて、その一軒の窓に向いた部屋に、膝に嬰児を抱きながら、早瀬がうなだれて坐っていた。
(お月様でも見せてやったら、この子たいがい泣きやむかもしれない)
ふと、早瀬はこう思い、立ち上がって次の間へ出、土間へ下りて戸をあけた。
望を過ごした月の光が、すぐの足もとまで射して来ていた。
胸に嬰児を抱きながら、顔に依然として白布を下げた、姑獲鳥のような早瀬の姿は、やがて煙りか寒冷紗のような、月光の中へさまよい出た。
足もとを見詰め、物思いに耽けり、あたりなど見ようとしない彼女だったので、彼女の背後から白布の柱と、竹の杖を持った盲目の男とが、ひっそりと歩いて来ることなどには、気が付こうとはしなかった。
植え込みの少ない中庭ではあったが、桧の木ぐらいは立っていた。
頼春の姿があらわれた時、その葉の茂みから巨大な獣が、雪の塊りのように落ちて来て、頼春の背後から従った。