후리가나로 읽는 일본 고전
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おごそかなかわき
おごそかな渇き
山本 周五郎
山本 周五郎의 おごそかな渇き(おごそかなかわき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 36,042자 · 71화면
と彼は云った、「私たちはブラジルへゆきます、サンパウロのピニアールというところに、福井村の開拓が始まるんでね」
隆二はちょっと眼をみはった、「――ブラジルへですか」
「外務省の認可がおりるのを待っているわけです、まず百家族が移住する計画で、私の申請は県で許可になっているんですが、向うへいってからの仕事はまだきまっていません」と竹中は云った、「私はながいこと中学校の教師を勤めていたので、農業のかたわら小さな学校というか、塾のようなものでもやってみるつもりです」
それはなにが目的ですか、日本人だという自覚を持続させようというのですか、と松山隆二は反問したかった。もしも永住するつもりなら、できるだけ早く、ブラジル人の中へとけこまなくてはならないんじゃありませんかと。しかし彼は、口にだしてはなにも云わなかった。
「もういいようだね」竹中は呟きながら、鍋の中の物を二枚の薄い杉のへぎ板へ取り分けた、「さあ、手づかみでやって下さい、ひどい味ですからね、驚いちゃいけませんよ」
竹中啓吉は鍋をおろし、代りに、へこみだらけの大きな湯沸しを掛けて、炉の火に薪をさし入れた。