후리가나로 읽는 일본 고전
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おごそかなかわき
おごそかな渇き
山本 周五郎
山本 周五郎의 おごそかな渇き(おごそかなかわき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 36,042자 · 71화면
五
水産講習所は殆んど閉鎖したかたちで、満足な授業を受けられなかったからだ。隆二は干飯崎の故郷で、暗く波の荒い日本海を渡って来る、大陸のきびしい風と雪を浴びながら、ストイックに自分の心と躯を鍛えた。聖書や仏典を読み、天文、科学、医学書などを読みあさった。
――どうせはたちまでは生きられない、と宣告された躯だ、生きているうちに、知ることのできるだけは知っておきたい。
隆二は全国的な食糧難時代を干飯崎でくらし、却って健康をとり戻した。そして恐ろしい災厄にみまわれたのだ。昭和三十五年、日本海を縦断した台風のため、持ち船は九割まで壊れたり沈んだりし、遠洋漁船もつぎつぎと遭難し、母が乳癌で金沢の病院へはいるとまもなく、父が脳出血で急死した。船を失ったうえに、沈没した漁師の遺族への弔慰金とで、松山家は僅かな山林を含めた土地と家屋敷と、そして網元の権利まで売り払い、すっかり裸になってしまった。
「高川の叔父は反対したが、あれでよかったんだ」と彼は呟いた、「松山家の時代はもう終ったんだから」
五
叔父は高川友祐といい、母の弟で、若いころから松山家の支配人として働いていた。