후리가나로 읽는 일본 고전
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おごそかなかわき
おごそかな渇き
山本 周五郎
山本 周五郎의 おごそかな渇き(おごそかなかわき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 36,042자 · 71화면
「そこから出て来た理由はききません、しかし、そこで水爆をあびてもいいと思いますか、いや、その返辞も聞くには及ばない、日本人に限らず、どうせ死ぬなら墳墓の地で、と考える者が大多数のようだからな、――墳墓の地、どうして人間はそういう狭い意識に拘束されるんでしょう、この地球そのものが墳墓じゃあないでしょうか」
「そうだとすれば、ブラジルも日本も同じことだと思いますがね」
「そうだな、ぼくは理屈を云いすぎたようだ」と竹中は苦笑いをした、「正直に云えば、日本にいたくない、ということですよ」
理由は数えられないほどある。そんなことを云ってみてもしようがない、つきつめたところ、同じ死ぬなら広くて、青空と緑のあるところで死にたいと思う、きみにはそう思えないかね、と竹中啓吉は云った。
「あなたは」と隆二ははっきりと云った、「死ぬことだけを考えていらっしゃるようですが、問題は生きているうちのことじゃあないでしょうか」
「いつも、誰でも云うことだな」竹中は眉をしかめた、「ぼくは東京で空襲にあった、何度も何度も防空壕へはいった。狭くて湿っぽくて、暗い防空壕へね、――警戒警報のサイレン、空襲警報のサイレン、敵機頭上と叫びまわる防火班長の声を、ふるえながら壕の中で聞いたものです、――ぼくは」