일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

おごそかなかわき

おごそかな渇き

山本 周五郎

山本 周五郎의 おごそかな渇き(おごそかなかわき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 36,042자 · 71화면

아오조라 문고

「静かなけしきだ、向うと、こっちと、あっちに山が見える」と彼は呟いた、「人間や犬や猫の姿さえ見えない、松林と杉林と、ああ、そのあいだに、あざやかな赤や朱色の紅葉が見える、きれいだなあ」

しかしなんだかぼやっとしている、と彼は思いながら、あるきだした。まるで夢をみているようだ。

「眼のせいだな」と彼はまた呟いた、「――度の違うめがねを掛けているような気持だ、人間が餓死をするときは、こんなふうなことから始まるのだろうか」

彼はよろめき、半ば以上枯れた草の密生している、堤腰のような斜面にしりもちをついた。

彼はすぐに立ちあがろうとした。誰かに見られていて、そんなぶざまな恰好を笑われたくないという、漠然とした自尊心のためであったが、立ちあがろうとする努力とは反対に、ずるずると辷り、ついには仰向けに倒れて、動けなくなった。

「高川の叔父さんもいい人だ、松山船長も、中島漁撈長もいい人だった」と彼は呟いた、「みんないい人ばかりだったな、みんな死んじゃったけれど、いい人たちばかりだった」

松山隆二は首を振った。すると頭の中で渦が巻き返すような気持になり、意識がすっと遠くなるのを感じた。