후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
おもかげしょう
おもかげ抄
山本 周五郎
山本 周五郎의 おもかげ抄(おもかげしょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 10,947자 · 22화면
「じゃあ千人に一人の甘次郎で……」
ぴしゃり、吉公はまた張られた。
「この野郎、二度と再びそんな事を云ゃあがるとおっぽり出すからそう思え」
六兵衛は眼を剥いて喚いた。
しかしこんな話が弘まらぬ筈はない、なにしろ浜松城下を通じて珍しいような美男であるし、浪人に似合わず身嗜みが良く、月代も髭も曽て伸びたところを見せない。衣服こそ貧しくあるが、毎もきちんとして垢の付かぬ物を着ているという、一分の隙もない状風俗だから余計に話が面白いのだ。
「女房に甘次郎」
「甘田甘次郎先生――」
と評判が忽ち付近に弘まった。
孫次郎が移って来てから、二十日余りになろうという或る日、猪之松の隠居六兵衛が吉公を連れて孫次郎の浪宅を訪れた。
――庭先で木剣を振っていた鎌田孫次郎は、愛想よく上へ招じて、
「宜うこそおいで下された」
と奥へ振返って、「これ椙江、お客来じゃ、お茶をお淹れ申せ」
「いやどうぞお構いなく」
「斯様な貧宅、別してお構いは出来ませぬ。これ椙江、――お客来だぞ」
と云ったが舌打ちをしながら立つ。
「仕様のないやつ、また頭でも痛むと申すのであろう。どうもこの頃一倍と我儘がつのって困る、――」