후리가나로 읽는 일본 고전
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あじさい
たそがれの人間 佐藤春夫怪異小品集
佐藤 春夫
佐藤 春夫의 たそがれの人間 佐藤春夫怪異小品集(あじさい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 41,277자 · 84화면
化物屋敷
もう殆んど二十年の昔になる。記憶もすべて色褪せたが、その頃失敗つづきの結婚生活を一時打切って独身生活にかえっていた自分は弟の家に厄介になっていた。それまでにもう二度もその経験のある自分は弟の家庭に離縁ばなしが持ち上ったのを逃避して旅行に出てしまった。弟の離婚はその後とうとう実現されて彼等は家を畳む勢になった。その報告と相談とに対しては自分は好意ある冷淡以上のものを示す方法を知らないから、唯勝手にするがいいと捨て置いた。しかしそうばかり打捨てて置けないのは、自分の預けて置いてある荷物であった。ガラクタが相当カサ張っているのを持ち扱っているというから、近所の貸間なり下宿なりの一二室を借りるともそれで間に合わなければ小さな家を一軒でもいい適当にやって置けと命じたけれど、到底一二室位で納まりきらない。家を一軒となると荷物だけでは不用心だから留守番が必要だという。それでは当時沢山いた出入の青年のうち石垣にでも頼んで住わせたらと言ってやると、あんなズボラな連中に留守番はさせられないという。それでは何もかもたたき売って仕舞えというと弟は自分のも売ったが二束三文で惜しかったからやめた方がよかろうという。