후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
みなかみきこう
みなかみ紀行
若山 牧水
若山 牧水의 みなかみ紀行(みなかみきこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 102,087자 · 203화면
そして如何にも云いにくそうに、また意外な西洋人から電報でいま直ぐ此処に来るように云って来た、他に洋室が無いし、誠に申兼ねますがもう一度あちらの日本間へ移って頂き度いというのである。
私は暫く黙って麦酒を口に含んでいた。いつもならば必ず此処で顔の色を変えるか、大きな声を出すかする所であるがと思いながら、その日の私は自分でも不思議な位い怒る気になれなかった。困り切って立っている女中の顔を見やりながら、承知の旨を答えて、手ずから飲み残しの壜とコップとを持って立ち上った。移ってみると、流石に気持は平らかではなかった。病気によくないのを知りながら更らに一本の麦酒を命じて、惶しく飲み乾すと散歩に出た。
今度は宿の前の橋を渡って、昼間初めてやって来た御殿場道の方へ歩いて行こうとした。橋に来ると、面を掩い度い水煙である。月が明かに滝に射して、はじけ散る荒い飛沫も、練る様に岩から落つる大きな流もただ一様に白々と月光の裡にある。暫く橋の上に立っていると、滝の流は断えずこまかに動いているものであることを知った。際立って風があるでもないに、滝は決して真直ぐには落ちていない。